連日で演奏があり、10月23日、茨城県は取手のエスピキューレ・サロンで演奏しました。
写真で私の後ろにある木の筒のようなものが見えるでしょうか。これは波動スピーカーというもので、この日はこのスピーカーで音を出してもらいました。柔らかくて自然な響きです。10人強で満席になるアットホームなサロンで、ソロのボサノヴァ弾語りにはまさに理想的・・。久しぶりに良い力加減で演奏できました。
オーナーのえびはらなおみさんとは旧知の知り合いで、なんと26年になるそうです。私が東京に来て初めて知り合った数名の人のなかの一人です。
東京で全く知り合いがいなかった私は新しく音楽がやりたいと思い、雑誌のシンガー募集欄を見て応募をしました(ギターは弾けませんでした)。では来てくださいと言われて行った先は、実は録音サークルのような集まりで、録音を趣味にしているNさんという方が自分の素材として演奏者を募集していたのでした。録音媒体はなんと、貴重なオープンリールのテープでした。のどかな時代ですから、録音した音はカセットテープに入れてお土産のように貰えるだけで、どこにも発表はされませんでした。
同じくその募集を来られたなおみさんと、待ち時間に顔を合わせて知り合いました。歳が近かったことや、お互い生活が新しくなったばっかりだったこともあり、帰りにお喋りが止まらなくなって公園のベンチで何時間もとりとめない話をしました。その後、どちらも活動の場所が変わっていき、年代的にも自分のチャレンジをするのに精一杯でしばらく音信が途絶えました。今回のタイミングは、満を持してという感じではなかったかと思います。
なおみさんは何に対しても好奇心が旺盛。取り組んでいることに感性を目いっぱい開いて楽しむ、という姿勢が素敵で、それは出会った時からずっと変わっていません。取手に拠点を移されてオープンしたばかりのサロンだそうですが、ファンの方もすでに増えてきているようです。
次回は来年3月に決まっていますので、またお知らせします。
取手は茨城県といっても東京と隣り合わせのエリアですが、利根川を渡ったら空の色が何か違う。本当にいい空が見られます。
現地に近い守谷駅で降りると、滝平二郎さんの大きなステンドグラスがありました。茨城県の方なんですね! この広い穏やかな景色から絵が生まれたんだな、としみじみ思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿