プロフィール

山本のりこ
Noriko Yamamoto | Bossa Nova | vocalist, guitarist, songwriter

2021-06-18

アメリカン・ユートピア

 

楽しみにしてたデヴィッド・バーンの映画『アメリカン・ユートピア』が今月やっと映画館で封切られ、2回も観てしまいました。

ちなみに、緊急事態宣言のなかで映画館はガラガラ。気の毒ですが観る方は快適でありがたいです・・

 

デヴィッド・バーンは70年代にニューウェイブ・ロックでデビュー、その後、中南米音楽にも傾倒して自身の音楽に取り入れていきました。ちょうど私がブラジル音楽を聴くようになった90年代の初め、サンバやフォホーなどのルーツミュージックを紹介するCDを制作したり、カエターノやマリーザ・モンチとも共演していました。

そんなマルチさや、いかにもスノッブ好きするような彼のスタイリッシュな雰囲気について、当時の私は少しばかり警戒心を抱いていました。ところが時が流れた今、このショーに登場する彼はぐんとハードルを下げて親しみやすく、大きな包容力を身に着けたオジさんに進化しています。

 

 

バンドの衣装は全員がグレーのスーツで靴はなく裸足。コンクリートのような青みがかった薄いグレーで、これがやたらと目に心地良い。バーンのインタビューによると、グレーは「照明から外れると消え、照明が当たると飛び出る」色だとして衣裳デザインの方が勧めたんだそうです。裸足なので短足にみえて可愛い。引きのカットだと人形劇みたいにも見える。

ケーブルを無くした舞台で自由になったバーンは肩の力を抜いて、両手をぶらぶらさせて歌うのですが、リラックスした態勢から豊かに発声する様は晩年のデヴィッド・ボウイにも少し似ています。時折持つギターのリフも澄んだ良い音。

てらいなく実力を発揮する姿を見て、彼の今の境地が実りあるものだということを思い、「私も変化しなければ」というトーク中の言葉が心に残りました。

 

映画タイトルから分かるようにこのショーには社会へのメッセージも含まれていますが、ローリングストーン誌のwebインタビューでは人間をむしばむ"毒"についてとてもいいことを言ってます。

デイヴィッド・バーンが語る『アメリカン・ユートピア』、トーキング・ヘッズと人生哲学
- 現代社会の闇、政治と人種問題について -
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/35937/3/1/1

 

コロナ下のもやもやを晴らしてくれる映画でした、おかげですっきり爽快な6月を送っています。

 

 

2021-06-04

5月のミニホールライブ終了

先日は荻窪「With 遊」にて10席ソロライブ、とてもいい時間になりました。お付き合い下さったみなさま、ありがとうございました。

遊さんのミニホールで演るのは何年かぶりで、部屋に入ってみると思ってたよりも小さく、10席でちょうどいい感じでした。("ひろびろ"という言葉は要らなかったなと・・) ビニール仕切りで音がさえぎられると思い簡易なPAも持ち込みましたが、使わなくても生音で充分届きました。

 

建物の入り口側は喫茶になっていて初夏の花がさわやか。初めて来場される方もこの場所が気に行ったとおっしゃり、嬉しかったです。

 

東京でのソロライブは1年ぶり。その間もツイッターやyoutubeなどに動画をあげるので演奏はしていましたが、歌い始めてみて、目の前の人に届ける音の細かさ、解像度?というのか? が桁違いなことに気づきました。自分が引き出さないといけないエネルギーの大きさも全然違います。これは大変だ..! 夢中で格闘するうち、あっという間に終わりの時間が来ました。

コロナ収束までどのぐらいかかるのか分かりませんが、おそらく今年いっぱい、不定期でこの小さい形のライブを続けていきたいと思います。次回の予定をまたお知らせしますので宜しくお願いします。

 

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