The Long Tomorrow / Moebius, Dan O'Bannon (kindle版) のスクリーン接写
すっかり涼しくなりました。
「DUNE/砂の惑星」の2020年版がいよいよ公開近いそうで、予告編を見ることができました。"メランジ"や"フレーメン"という言葉を久々に聞いて、そうそう、と記憶がよみがえり嬉しくなってきます。
日本での公開はいつになるでしょうね。現時点ではただひとつの映画化されたDUNEである84年のデヴィッド・リンチ版を、もう一度紐解いてみようかなと思っています。
※この記事を書いたあとで、公開が2021年に延期になりました。悲しい~
リンチ本人は失敗作だったと言ってるらしいですが、私はあのこってりした風合いが好きだし、充分良い作品だと思うんだけど。2時間強にまとまってるだけでも偉い、ということでいいんじゃないのでしょうか。
新版の予告編を見ると、大きなところは変わっていないようです。そもそも原作小説が強すぎるので誰が撮っても同じ型になるんだろうなと・・。どうもDUNEという物語が、原作から逸脱させない端正な性質を持っているのだと思います。
惑星間の闘争とか、王の家系を継ぐ者とか。もはや今となっては物語自体が大古典になってしまいました。あと10年もすればSFは時代劇や王朝ドラマと同じような位置づけになる気がします。
ですがあとしばらくの間、新旧の価値観の橋渡し的な作り手が必要だとしたら、ヴィルヌーヴ以上の適役は居ないのかもしれません。
彼のスタイルは何かとても安心・安全な感じ。クールな艶消しの質感だから「輝き度」を吟味する必要がない。映画に対する評価を下してやろうという気持ちがあんまり起こらない。こういう中庸なタッチが心地いいんではないでしょうか、今しばらくの時代は。私もみんなも。
さて、どうなるのか楽しみですね・・。
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